4名のプレイヤーが参加した哲学ポーカー(Philosophy Poker (PP))実戦をご紹介します。
今回は、どなたが勝利したでしょうか?
プレイヤー
Mr.Kant, Mr.Heidegger, Mr.Plátōn, Mr.Schopenhauer
使用するスートの決定(プレイヤーは知りません)
English, Deutsch, Français, ελληνική γλώσσα
使用するカードの決定(プレイヤーは知りません)
アプリオリ, カテゴリー, フェノメノン, ヌーメノン, フォーム, シンセシス, カテゴリカル・インペラティブ, 自律性, デオントロジー, フリーダム, 判断力, 超越論的, 実践理性
プリフロップ
4名のプレイヤーに2枚ずつカードが配られる。
スモール・ブラインドとなったMr.Kantが手札を確認し、チップ100枚を賭ける。
<Mr.Kantのカード>
Mr.Heideggerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Heideggerのカード>
Mr.Plátōnが手札を確認し、コールする。
<Mr.Plátōnのカード>
Mr.Schopenhauerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Schopenhauerのカード>
フロップ
ディーラーが場の中央に3枚のカードを並べる。
Mr.Kantが手札を確認し、レイズし、チップ150枚を賭ける。
<Mr.Kantのカード>
Mr.Heideggerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Heideggerのカード>
Mr.Plátōnが手札を確認し、コールする。
<Mr.Plátōnのカード>
Mr.Schopenhauerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Schopenhauerのカード>
ターン
ディーラーが場の中央に4枚目のカードを並べる。
Mr.Kantが手札を確認し、レイズし、チップ300枚を賭ける。
<Mr.Kantのカード>
Mr.Heideggerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Heideggerのカード>
Mr.Plátōnが手札を確認し、コールする。
<Mr.Plátōnのカード>
Mr.Schopenhauerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Schopenhauerのカード>
リバー
ディーラーが場の中央に5枚目のカードを並べる。
Mr.Kantが手札を確認し、レイズし、チップ600枚を賭ける。
<Mr.Kantのカード>
Mr.Heideggerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Heideggerのカード>
Mr.Plátōnが手札を確認し、コールする。
<Mr.Plátōnのカード>
Mr.Schopenhauerが手札を確認し、コールする。
<Mr.Schopenhauerのカード>
ショーダウン
Mr.Kantが手札を公開する。
Mr.Heideggerが手札を公開する。
Mr.Plátōnが手札を公開する。
Mr.Schopenhauerが手札を公開する。
ディーラーが、使用したスート情報と使用したカード情報を公開する。
<スート>
English, Deutsch, Français, ελληνική γλώσσα
<カード>
アプリオリ, カテゴリー, フェノメノン, ヌーメノン, フォーム, シンセシス, カテゴリカル・インペラティブ, 自律性, デオントロジー, フリーダム, 判断力, 超越論的, 実践理性
Mr.Heidegger:「さてと。Winnerは私かMr.Plátōnに絞られたようだな。我々はスリーカードで、残り2人はノーカードだ。」
<Mr.Heideggerの役>
Mr.Plátōn:「まさしく、その通り。それで、問題はどちらのカードがよりハイカードかだ。」
<Mr.Plátōnの役>
Mr.Schopenhauer:「君たち、残念だったな。私はストレートだ。」
<Mr.Schopenhauerの役>
Mr.Heidegger:「何だと!」
Mr.Plátōn:「その5枚のカードが連続することを説明したまえ!」
Mr.Schopenhauer:「よろしい、説明しよう。まず1枚目のカード。これはギリシャ語で「判断力」である。次に2枚目のカード。これはギリシャ語で「フリーダム」である。3枚目のカード。これは英語で「デオントロジー」である。4枚目のカード。これはギリシャ語で「自律性」である。5枚目のカード。これはフランス語で「カテゴリカル・インペラティブ」である。
私は、人間の行動と意志に関する概念に注目している。
「Κρίση」(判断力)が始まりであり、個々の行動や選択がその後に続くのである。
次に、個々の判断において自由な意志が発揮されるため、「Ελευθερία」(フリーダム)が続く。
そして、倫理的な原則や道徳的な行動が強調されるため、「Deontology」(デオントロジー)がその後に続く。
その後、自己決定や自律性が重要な要素であるゆえに「Αυτονομία」(自律性)が続く。
最後に、「Impératif catégorique」(カテゴリカル・インペラティブ)が結びついて、普遍的な道徳的原則に基づいた行動が締めくくられるのだ。」
Mr.Heidegger:「そうか。Mr.Schopenhauer、君がWinnerだ。」
Mr.Kant:「待ちたまえ!」
Mr.Schopenhauer:「なんだ、君は!」
Mr.Kant:「私もストレートだ。しかも、君よりもハイカードだ。」
Mr.Schopenhauer:「そんなはずはない。説明したまえ!」
Mr.Kant:「よかろう、説明しよう。まず1枚目のカード。これはフランス語で「アプリオリ」である。次に2枚目のカード。これはドイツ語で「実践理性」である。3枚目のカード。これはフランス語で「超越論的」である。4枚目のカード。これはギリシャ語で「判断力」である。5枚目のカード。これはギリシャ語で「フリーダム」である。
私は、「アプリオリ」の概念を重視している。これは経験に基づくものではなく、経験の前に存在する普遍的な原理である。
トランプの中で最も高い価値を持つカードはAである。即ち、「アプリオリ」こそAにふさわしいのだ。
「実践理性」が行動を指導する上で重要な役割を果たしている。「実践理性」の優越性こそ、最も高位なカードのキングにふさわしい。
経験の枠を越える「超越論的」な知識が可能である。超越的な知識の重要性こそ、高位なカードのクイーンにふさわしい。
「判断力」は人間の重要な能力である。「判断力」は経験から得られた情報をもとに概念を統合する役割を果たす。即ち、高位なカードのジャックにふさわしい。
最後に、人間には「フリーダム」な意志があり、自己決定が可能である。人間の「フリーダム」な意志は、高い価値を持つカードの10にふさわしいのだ。」
Mr.Schopenhauer:「どうやら、私が負けたようだな。」
Winner
Mr.Kantが勝利し、チップ4,600枚を獲得した。
<今回使用した52枚のカード>
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