世界の某有名企業で出題された入社試験での哲学的超難解面接問題を7つご紹介します。
みなさんでしたら、どのように答えますか?
「意識高い系解答」と「ぶっ飛び系解答」をそれぞれ2つずつ載せましたので、お楽しみください。
- (15)ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』において、意志についてどのような理解を持っていますか?そして、その理解がなぜ当社において重要なのか説明してください。
- (16)ルソーの社会契約論に基づき、個人が社会との契約においてどのような自由と責任を負うべきだと考えますか?それが当社の組織文化にどのように適合すると考えますか?
- (17)カミュが提唱した『シーシュポスの神話』における不条理感についてどのように理解していますか?そして、その不条理感がビジネス環境においてどのように影響を与えると考えますか?
- (18)ジョン・スチュアート・ミルの自由についての著作を踏まえ、自由が個人と組織の両方にとってなぜ重要なのかについて説明してください。
- (19)ジョージ・サンタヤナの人生の意味に関する見解に基づき、あなたが入社する当社でのキャリアがあなたの人生にどのような意味を持つと考えますか?
- (20)ボーヴォワールが提唱した自己責任と自由についてどのように理解していますか?そして、これが組織内での個人の成長や貢献にどのように関与すると考えますか?
- (21)トーマス・ホッブズの統治論を元に、組織内での秩序を維持し、チームワークを促進するためにはどのような統治が必要だと考えますか?
(15)ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』において、意志についてどのような理解を持っていますか?そして、その理解がなぜ当社において重要なのか説明してください。
意識高い系解答15-1:
“私は、意志を永遠で普遍的な力と捉えています。
ショーペンハウアーによれば、この意志は個々の欲望や欲求だけでなく、全ての存在の根源的な力であり、個々の行動や意思決定の背後に潜んでいると理解しています。
御社においては、この理解が重要です。
なぜなら、ビジネス環境において成功するためには、単なる瞬間的な欲望だけでなく、長期的な目標や価値観に基づく強力な意志が必要だと考えているからです。
この意志が組織の目標に共感し、個々のメンバーが協力して効果的に働く土壌を作り出すと信じています。”
意識高い系解答15-2:
“私のショーペンハウアーへの理解は、彼の『意志と表象としての世界』において、意志が人間の行動や欲望の根底にある普遍的な力であるという観点に焦点を当てています。
この意志は個々の欲望だけでなく、全体としての生命の力でもあります。
御社においては、この哲学的な理解が重要です。
組織内での成功は、一時的な欲望だけでなく、組織全体の長期的な目標や戦略に基づく強力な意志によって支えられると信じています。
これにより、個々のメンバーが共通の目標に向けて協力し、組織全体が持続的な成長を遂げることができるでしょう。”
ぶっ飛び系解答15-1:
“ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』は、言葉の世界が現実を作り出すという意志の発露だと理解しています。
ですから、御社ではメールや文書を使わないコミュニケーションを重視し、スピーチやパフォーマンスアートでビジョンを共有することで、より深いコネクションとクリエイティブなアイディアの共有ができると考えています。”
ぶっ飛び系解答15-2:
“ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』によれば、実は私たちの行動は全て運命に支配されており、自由意志は存在しないと考えています。
御社においても、全てが運命によって定まっているという理念を尊重し、従業員の行動や決定を専用のルーレットで決めることで、より公正で予測不可能なビジネス環境を構築できると思います。”
(16)ルソーの社会契約論に基づき、個人が社会との契約においてどのような自由と責任を負うべきだと考えますか?それが当社の組織文化にどのように適合すると考えますか?
意識高い系解答16-1:
“私は、個人は社会との契約において自由と平等の原則に基づき、自己を社会全体に貢献する責任を負うべきだと考えています。
この契約において、個人は他者と協力し、共通の目標に向けて努力することで、個々の自由がより豊かなものになるという信念があります。
御社の組織文化においては、この考え方が素晴らしい適合性を示すと考えています。
個々のメンバーが平等でありつつも、お互いに尊重し合い、協力して組織全体の成功に貢献することができるためです。”
意識高い系解答16-2:
“私は、個人は社会との契約において自由で平等な立場から出発し、その結果として社会全体に責任を負うべきだと理解しています。
この契約は、個人の自由が他者との協力によって最大限に発揮され、同時に共同体全体の繁栄に寄与することを意味しています。
御社の組織文化においては、この理念が共感されると考えています。
個々のメンバーが平等な立場から出発し、お互いを尊重し合いつつ、協力して組織目標に向けて努力することで、持続的な成功を実現できると信じています。”
ぶっ飛び系解答16-1:
“ルソーの社会契約論では、個人は完全な自由を捨て、全体の利益のために個人の利益を犠牲にするべきだと理解しています。
ですので、御社では従業員が個人の意見を抑え、組織全体が共通の目標に向かって進むことを奨励します。
これにより、個人の欲望が抑制され、組織全体が一体となりやすくなります。”
ぶっ飛び系解答16-2:
“ルソーの社会契約論に基づいて、個人は社会全体に自分の全てを捧げるべきだと解釈しています。
御社では、従業員に個人の財産やアイデンティティを放棄させ、全てを共有することで、組織の一体感を高め、真のチームワークを築けると考えています。
これにより、組織文化としての調和が生まれます。”
(17)カミュが提唱した『シーシュポスの神話』における不条理感についてどのように理解していますか?そして、その不条理感がビジネス環境においてどのように影響を与えると考えますか?
意識高い系解答17-1:
“私はカミュの『シーシュポスの神話』における不条理感を、人生の本質的な無駄さや意味のなさとして理解しています。
シーシュポスが石を山の頂上に転がし続けることで得るものがないことから、人生の努力と結果の関係が不合理であるというメッセージが込められています。
これがビジネス環境において影響を与えるとすれば、努力が報われないと感じる状況が発生した際に、メンバーがモチベーションを維持し続けることが難しくなる可能性があると考えています。
従って、組織内での目標設定や評価制度において、メリトクラシーと意味のある成果を結びつける仕組みが求められると感じています。”
意識高い系解答17-2:
“私は『シーシュポスの神話』における不条理感を、人生の努力と成果の間にある不均衡や無駄さとして理解しています。
シーシュポスが石を転がすことで繰り返される行為の意味が不在であることが、カミュが指摘する人生の根源的な不条理感です。
これがビジネス環境において影響を与えるとすれば、組織の目標やプロセスが徹底的な意味と結びついていない場合、メンバーのモチベーションや仕事への関与が低下する可能性があると考えています。
従って、目的や成果に対する意味を強調するリーダーシップや組織文化が求められると思います。”
ぶっ飛び系解答17-1:
“『シーシュポスの神話』は、石を転がし続ける行為が繰り返されることでシーシュポスが幸福になるという奇妙なストーリーだと理解しています。
これをビジネス環境に応用すれば、社員に無駄な仕事をさせ続けることで幸福度が向上すると思います。
従って、御社では社員に無意味な業務を課し、シーシュポス的な幸福を提供することで、クリエイティビティとモチベーションが高まると期待しています。”
ぶっ飛び系解答17-2:
“『シーシュポスの神話』における不条理感は、石を転がし続ける行為そのものが美学的な楽しみとなると解釈しています。
御社では、社員に意味のない業務を与え、それを美的にデザインされた石に見立てることで、仕事が芸術的な喜びとなり、組織全体が不条理感を楽しむことで生産性が向上すると考えています。”
(18)ジョン・スチュアート・ミルの自由についての著作を踏まえ、自由が個人と組織の両方にとってなぜ重要なのかについて説明してください。
意識高い系解答18-1:
“ジョン・スチュアート・ミルの自由に関する理論は、『自由論』で広く知られています。
ミルは個人の自由が拘束されない限り、その人生の質や進展が向上すると主張しています。
組織においても、個々のメンバーが意見やアイディアを自由に発表し、自分らしい方法で業務に取り組むことが許容されると、クリエイティビティとイノベーションが促進され、組織全体の成長が実現されます。個人と組織の自由は互いに補完し合い、持続可能な成功の基盤となります。”
意識高い系解答18-2:
“ミルの自由論に基づくと、個人の自由はその人生の質と発展に直結しています。
これは組織においても同様であり、個々のメンバーが自由にアイディアを表明し、自らのやり方で業務に取り組むことができると、クリエイティビティが芽生え、組織全体が持続的な成長を達成します。
ミルの理論によれば、個人と組織の両方にとって、このような自由が重要であり、人間の自己実現と組織の繁栄を同時に促進することができます。”
ぶっ飛び系解答18-1:
“ミルの自由についての著作から得たインスピレーションで、個人と組織が真の自由を手に入れるためには、全員が裸で仕事をするべきだと思います。
服装がないことで社会の制約から解放され、本当の自分を表現できます。
組織も全ての従業員が裸で働くことで、階層や役職の違いがなくなり、真の平等が生まれるでしょう。”
ぶっ飛び系解答18-2:
“ミルの自由についての著作に基づき、自由は言論や行動の自由だけでなく、食べ物の自由も含まれると解釈しています。
ですので、御社ではランチタイムには全員が必ずおにぎりを食べなければなりません。
これにより、個人は食べ物の選択に縛られずに自由な発想ができ、組織全体も統一感が生まれ、クリエイティブなアイディアが湧きやすくなります。”
(19)ジョージ・サンタヤナの人生の意味に関する見解に基づき、あなたが入社する当社でのキャリアがあなたの人生にどのような意味を持つと考えますか?
意識高い系解答19-1:
“サンタヤナの人生の意味に関する見解によれば、人生の価値は個々の経験や喜びにあるとされています。
私が御社でのキャリアを通じて追求する意味は、自分のスキルや情熱を最大限に発揮し、仕事を通じて成長することです。
御社の環境が私に新しい経験や学びをもたらし、同時に組織として社会に対して意味のある価値を提供する場であるならば、それが私の人生において意味あるものとなるでしょう。
組織への貢献が自己成長と社会への貢献を結びつけ、人生に深い満足感をもたらすと信じています。”
意識高い系解答19-2:
“サンタヤナの人生の意味に対する見解は、個々の経験と喜びが人生の価値を形成すると強調しています。
私が御社でのキャリアを通じて追求する意味は、自分のスキルや情熱を最大限に発揮し、仕事を通じて成長することです。
御社が提供する環境が私に新しい経験や学びをもたらし、同時に組織として社会に対して意味のある価値を提供する場であるならば、それが私の人生において本質的なものとなるでしょう。
組織への貢献が自己成長と社会への貢献を結びつけ、私の人生に深い満足感をもたらすと期待しています。”
ぶっ飛び系解答19-1:
“サンタヤナの人生の意味に関する見解に基づき、御社でのキャリアが人生にもたらす意味は、毎日の業務がギリシャ神話の冒険になることです。
例えば、営業はオデュッセウスの冒険、経営陣はゼウスのような存在として、毎日が神話のようなエピソードで満ちていくでしょう。
これによって、私の人生はまさに神話の冒険のような魅力的な旅路となります。”
ぶっ飛び系解答19-2:
“サンタヤナの人生の意味に基づいて、私が入社する御社でのキャリアは、実は人生そのものがコンピューターゲームであると考えています。
御社での仕事が私のキャラクターのレベルアップであり、プロジェクトがクエストであるとしたら、毎日が新たなゲームのステージとなり、同僚は仲間キャラクターです。
このようなゲーム的な視点で仕事に取り組むことで、私の人生が冒険に満ちたエキサイティングなものになるでしょう。”
(20)ボーヴォワールが提唱した自己責任と自由についてどのように理解していますか?そして、これが組織内での個人の成長や貢献にどのように関与すると考えますか?
意識高い系解答20-1:
“私はボーヴォワールの自己責任と自由について、個人は自らの選択や行動に責任を持ち、それによって自由が成り立つと理解しています。
彼女は個人が自分の道を切り開き、自らの価値観に基づいて生きることが真の自由であると主張しています。
組織内での個人の成長や貢献においては、ボーヴォワールの理念が重要です。
個人は自らの目標や価値に責任を持ち、それを追求することで自らが成長し、組織に対してもより意味のある貢献ができると考えています。
組織は個々の自己責任と自由を尊重し、育てる仕組みが求められます。”
意識高い系解答20-2:
“私はボーヴォワールの自己責任と自由について、個人が自分の選択に責任を持ち、それによって初めて本当の自由が生まれると理解しています。
彼女の考えによれば、他者や社会の期待に囚われず、自らが望む生き方を選ぶことが真の自由をもたらすのです。
組織内での個人の成長や貢献においては、個人が自己責任を持ち、自分の強みを活かして自由に仕事に取り組むことが重要です。
組織はこの個人の自由な選択を尊重し、サポートすることで、個々のメンバーがより意欲的に成長し、組織全体に貢献できる環境を構築すべきです。”
ぶっ飛び系解答20-1:
“ボーヴォワールの自己責任と自由について、実は彼女は全ての人が毎日ジャグジーに入るべきだと考えていると理解しています。
なぜなら、温水に浸かることで肉体的なリフレッシュがもたらされ、それが組織内での個人の成長や貢献に繋がると信じているのです。
組織全体でジャグジーを導入することで、従業員がリラックスし、心身ともに健康でクリエイティブな仕事ができるでしょう。”
ぶっ飛び系解答20-2:
“ボーヴォワールの自己責任と自由に関して、実は彼女は全ての人が毎日異なる動物の鳴き声を模倣するべきだと説いています。
これにより、個人が自分の独自性を発見し、異なる動物の鳴き声を模倣することが組織内でのクリエイティブなアプローチを生み出す一因になるでしょう。
組織全体で異なる鳴き声を模倣することで、新しいアイディアが次々と湧き出し、成長と貢献が生まれると考えています。”
(21)トーマス・ホッブズの統治論を元に、組織内での秩序を維持し、チームワークを促進するためにはどのような統治が必要だと考えますか?
意識高い系解答21-1:
“ホッブズの統治論に基づくと、組織内での秩序を維持し、チームワークを促進するためには中央の強力な権威が必要です。
強力なリーダーシップや組織の方針によって、個々のメンバーが自らの欲望や自己利益よりも組織全体の目標に貢献するように誘導されます。
この統治がうまく機能することで、秩序が保たれ、チーム全体が協力し合いながら効果的に仕事を進めることができるでしょう。”
意識高い系解答21-2:
“ホッブズの統治論から得られる教訓に基づき、組織内での秩序を保ちつつチームワークを促進するためには、中央の強力な統治機構が必要です。
リーダーシップや方針により、個々のメンバーが統一された目標に向かって働くように誘導され、自己中心的な行動や対立が抑制されます。
これにより、組織は協力と調和を促進し、目標達成に向けて一丸となって進むことができます。”
ぶっ飛び系解答21-1:
“ホッブズの統治論から得たヒントで、実は組織内での秩序を保つためには全ての従業員が巨大なハムスターボールに入って仕事をするべきだと考えています。
ハムスターボールは個々の行動を制約し、組織全体を円滑に動かすことができます。
これにより、混乱がなくなり、ハムスターボール内でのチームワークが促進され、全体の目標に向けてスムーズに進むことができるでしょう。”
ぶっ飛び系解答21-2:
“ホッブズの統治論に基づき、組織内での秩序を保つためには、全ての従業員にヒョウ柄のマントを義務付けるべきだと思います。
ヒョウ柄のマントを身にまとった従業員は自然とリーダーシップの象徴となり、他のメンバーも従うことで秩序が保たれます。
組織全体でヒョウ柄のマントを導入することで、統一感が生まれ、円滑なチームワークが生まれるでしょう。”
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